2011年5月7日土曜日
2011年5月6日金曜日
Tバック
ちょっとお久しブリーフになってしまいました。もじもじ
ここ最近は浪人生らしくGWなどなかったかのように勉強に励んでいたつもりになってます。週末はついに最初の模試!
★読書中
わたしを離さないで 作カズオ イシグロ
読書中というかもうそろそろ読み終わりそうなんですが・・・。
表紙がカセットテープになってるのがニヤリとさせられます。ビスケットとミネラルウォーターの組み合わせがなんかおいしそうで気になる。
かなり量のある作品なので、やっぱり108分くらいの映画では表現し切れないものがありますね。彼の他の著作も気になります。
・・・と今読了しました。この作品は、なんだか映画と小説が互いに補完しあってる様な気がします。小説の方がどちらかというといいんですけど、映画の方がいいところもあるんですよね。特にラストは映画の方がちょっと説教くさいけど、好きです。
最近英語やってる影響かどうか知りませんが、代名詞の彼、彼女をよく使うようになってきました。固有名詞繰り返すのって、ちょっとめんどくさい!
月曜は自習室もオヤスミなのでまた色々更新したいな~
・・・・って『~』って『から』ででるんだ!びっくり~ ってことでBye もうすぐGlee♪
2011年5月3日火曜日
わたしを離さないで
原作は日系イギリス人カズオイシグロの同名小説。
見るか見ないか迷いましたが、bunkamuraが火曜日サービスデーなので見てきました。
ネタバレはみないように気をつけていたんですが、テレビで美保純が盛大にネタバレしていてガーン!って感じでした。まあ美保純だから許すよ・・・ というか、私が想像していた通りだった。
この世に生まれてくるときに、すでに目的や使命をもっている人間がいるだろうか、いや、多分いない。ほとんどの人が親から幸せに生きて欲しいという願いだけこめられて生まれてきた。でも、この物語にでてくるキャシー、トミー、ルース、ヘールシャムの子供達は違う。みんなとある目的を持ってこの世に誕生した。ヘールシャムという施設で暮らしている彼らは徹底的な体調管理とアートに力を入れた教育を受けている。そんな中、キャシー(キャリー・マリガン)はいじめられっこのトミー(アンドリュー・ガーフィールド)に淡い思いを寄せていた。しかしやがて彼らはヘールシャムをでて共同生活を始めることになるが、トミーはキャシーの友達ルース(キーラ・ナイトレイ)と付き合いだし、キャシーは孤立してしまう。
惜しい映画だとおもいました。原作読んでないのですが、原作のよさを出し切れてないんじゃないのかなと思いました。ところどころ胸を打つような悲しいシーンがいくつかありましたが、盛り上がりに欠けるまま終わってしまった印象。俳優は申し分ないので、多分脚本なのかなあ。後すこし説明不足の面もあって残念でした。("もしか"のことが最後まで良く解らず、ネットでその意味を知りました。)でも、おさえた感じの色彩とか美しい風景は本当によかったと思います。
俳優はすばらしかったです。キャリー・マリガンはやっぱりかわいい!17歳の肖像ではまだちょっと幼い印象だった彼女ももうすっかり大人になって・・・。実は彼女のこと、『奥様は首相』っていうイギリスのドラマに出てたときからかわいいなって思ってたんですよね。でも、こんなに大物になるだなんて思わなかったよ。アンドリュー。ガーフィールドのちょっと金髪がかった髪の色もかわいかったし、キーラ・ナイトレイは他にあんまり作品みたことなかったんだけど、ちょっと意地悪な憎まれ役だけど繊細なキャラクターが合ってた。後、校長役のシャーロット・ランプリング。若いときとまた違った味がでてていいですね。出番こそ少ないですが、印象的でした。若いときからずっと活躍してる俳優って、魅力的です。後、キャシーの幼少期役の子!どこで見つけてきたんだってくらいキャリー・マリガンとそっくりでびっくりしました。
後、彼らの衣装が興味深かったです。ヘールシャムではみんな普通の制服着てるんだけど、外に出てからはなんかみんな垢抜けない感じの服ばっかりで。でもキャシーは介護士として働き始めてからはちょっと垢抜けた感じのおしゃれな服着てて、でもトミーやルース、提供者として生きている2人はまだ垢抜けない格好のままで、3人が並ぶとああやっぱり普通の人と違うんだなあなんて思ってちょっと切ない気持ちになりました。レストランのシーンとか他にも色々他の人たちと違いが表現されてるシーンはありましたが、自分が一番違いを感じたのはやはり衣装ですね。
かっこよすぎてどうしようもないアンディ |
でもそんな彼らだって魂を持ってるんだ、っていうのがやっぱり悲しかった。つらすぎるよ。彼らの人生に心があったら。見てるときは気づかなかったけど、キャシーが『私だってセックスしたいって思ったときもある』って言ったときに、トミーが『性欲は誰にでもある』っていったシーンは、やっぱり彼らも普通の人と同じような感情や欲求があるっていうのの表れなんだね。でもやっぱり彼らは普通の感覚を持ち合わせてなくて、それゆえに間違った希望をもってしまった彼らの最後はすごく悲しかった。
テーマソングが本当にすばらしいですね。劇中でキャシーがトミーにもらったこれのカセットテープを聞きながら枕を抱きしめてるシーンがいい。カセットテープっていうのがいいよなぁ。子供が聞く歌じゃないだろ!って思ったけど笑 エンディングでこれ流してくれてたら、ありがちだけどやっぱり泣いてたかも。
2011年5月2日月曜日
ビンラディンを探せ!
ついにやっちゃった。モーガン・スパーロックもびっくり。
聞いたとき、まず最初に思ったのが『本物か?』ってこと。だって10年もずっと雲隠れしてたのに突然死ぬなんて。遺体はもう水葬されたらしい。遺体がもうないって思うと、ますます現実味がないよなあ。
「ビンラディン容疑者の殺害によって正義がもたらされた。アメリカはテロの脅威には屈しない」
もう911から10年がたったなんて信じられない。ビンラディンが死んだっていうことは、この事件の一つの大きな節目になることは確かだと思う。事件の実行犯が全員死亡したという行き場のない怒りを10年間抱え続けてきたアメリカ人にとって、今回の出来事はその怒りを少なからず解消できた出来事だと思う。現にアメリカは祝賀ムードだし。でも、終わったわけではない。というか、永遠に終わらないんだと思う。もし彼を生け捕りにしていたら謝罪させることも出来たのかもし れない。もしかしたらテログループに関する有益な情報も聞き出せたかもしれない。難しかったのかなあ。そう思うと、なんでフセインは生け捕りにできたんだろう?
死によってもたらされる正義ってなんだろう。アルカイダとイラクは関係があるっていう理由で仕掛けたイラク戦争もそうだったんだろうか。 死刑ってすごく難しい問題。同じ死刑反対派の立場の人でも、キリスト教の教えにのっとって反対している人もいれば、死刑によって犯人が楽になるのを嫌がって反対してる人もいる。死は常に悲しいものではなく、時に人に喜びをもたらすものだと考えると、すこしぞっとしてしまう。ああ、こんな自分の貧困な文章力と知識ではうまく書き表せないのがくやしい。
これからアルカイダは衰退していくのだろうか。それとも新しい指導者を迎えて報復テロをするのだろうか。 どっちにしろ、テロの脅威は永遠に消えないんだろうな、と考えて、ちょっと憂鬱。
冒頭に載せた映画は、ビンラディンを探せ!っていう、スーパーサイズ・ミーのモーガン・スパーロック監督のドキュメンタリー作品。スパーロックがパートナーの妊娠をきっかけに世界の安全が気になりだしてビンラディンを探しに行くっていうストーリーだけど、それは表向きで実際はアメリカが911以降イスラムの人々に持っていた偏見を取り除くための旅なんだよね。まだ見てないから、これから借りて見ようと思う。結局、グランドゼロ付近のモスク建設はどうなったんだろう。
一年位前にニューヨークにいったときグランドゼロをちょっとみたんだけど、工事中みたいだった。ここに大きな建物が建っていたなんて信じられなかったし、ここでたくさんの人が死んだなんて、もっと信じられなかった。
2011年5月1日日曜日
脳内ニューヨーク
STORY
ニューヨークに住む劇作家ケイデン・コダード(フィリップ・シーモア・ホフマン)は芸術家の妻アデル(キャサリン・キーナー)と娘のオリーブの3人暮らし。しかしある日アデルが展示会のためにオリーブと共にベルリンへ行ってしまい、そのまま帰ってこなくなる。ケイデンは切符売り場のヘイゼル(サマンサ・モートン)と親しくなるが、結局その後女優のクレア(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚する。しかしまたもや上手くいかくなったある日、ケイデンはマッカーサー・フェロー賞を受賞し、その賞金でもう一つのニューヨークを作ることにする。
ぎゃあああ!なんだかものすごい映画をみてしまった。2時間ちょっとの映画なのに、5時間くらい見た感じ。これ、本当に初監督作品?いや、もちろんチャーリー・カウフマンは今まで脚本家としてすばらしい仕事をしてきたわけだけど(エターナルサンシャイン、マルコヴィッチの穴、アダプテーション・・・あこれは微妙かも・・・)、初監督でもうこんなのを作ってもいいの?多分チャーリーはこの先たくさん映画を撮っていくんだと思うんだけど、この作品を超えるっていうのは、すごく難しいことなんじゃないかな。だってこれ、最高だよ!!
なんかこの作品って、ポップなライフエンターテインメント!って紹介されて。るけど、全然そんな感じではないよ!むしろ超ヘビー級シリアスドラマ。もちろんチャーリーらしいクスっとできるシーンはいくつもあるんだけど、でもこれを エンタメと呼ぶには無理がある。わたしは常日頃日本の映画宣伝会社の本当に映画見たの?って感じの糞みたいな宣伝に腹を立てているわけですが、これはその代表例です。後ね、これは人生をやり直す映画じゃないんです。つらい人生をどんどん積み重ねていく映画なんです。所詮人生リセットなんてきかないんですよ。
実はこれ、公開当初に見たんですけど、そのときは孤独というものを強く意識していた時期で、あまりにも感情移入しすぎて途中で涙が止まらなくなって初めて途中退出した映画なんですよね。 ようやく1年越しで見ることが出来ました。あの時最後までみてたらどうだっただろうな・・・。この作品は今までの人生のなかで孤独を味わったことがない人には、難しいかもしれない。でも、一度でも孤独を味わったことがある人はこの映画のいわんとしてることがわかるんじゃないかな。多分自分もこの映画の1/3も理解し切れていないと思う。でも、チャーリーの言う通り、この映画には色々な解釈があっていいんだよね。
この映画には、チャーリーらしい不思議なアイコンがちりばめられてる。例えば家でなにげなく流れてるアニメにケイデンが出ていたり、カウンセラーの足が何故か腫れていたり。おもしろいのが、ヘイゼルが買った家が常に燃えていること。しかも地下に大家の息子が住んでる笑 ヘイゼルは『火事で死にたくないの』なんていいながらその家に住むのが不思議。 でも結局彼女は・・・
一言でいうと、とにかく暗い映画。その中でもっとも悲しいシーンっていうのは、やっぱりケイデンが病に侵されたオリーブのお見舞いに行ったとき。オリーブは母アデルやその恋人マリアから作品だって言われて花のタトゥーを彫らされてストリップみたいなことやらされて、それなのにアデルやマリアからケイデンは最低のホモ野郎で家族を捨てたって吹き込まれてて、ケイデンのことをすごく嫌ってる。ケイデンは事実無根のことを言われて愕然とするけど、それでも今にも死にそうな娘に許してもらいたくて『自分は最低のホモ野郎だ』って言ったんだけど、結局『ごめんなさい、やっぱり許せない』ってオリーブが泣きながら言ったとたん、死んでしまったところ。つらすぎる!だってケイデンはホモでもないし、どちらかというと捨てられた方なのに。 娘が裸でしゃぼん玉吹いてるショーを見て、『そんな目で俺を見るな』って泣きながら叫ぶシーンも悲しかった。
ケイデン役のフィリップ・シーモア・ホフマンはまさにはまり役。中年の危機って感じ!
この映画は撮影中に脚本を書き加えることが良くあったそうだけど、複雑に絡み合うストーリーの中のそういうライブ感はおもしろい。パンフレットをみるに、この映画は役者をふくめスタッフ全員が映画のストーリーを考えていて相当おもしろい現場だったんだろうな。
ニューヨークに住む劇作家ケイデン・コダード(フィリップ・シーモア・ホフマン)は芸術家の妻アデル(キャサリン・キーナー)と娘のオリーブの3人暮らし。しかしある日アデルが展示会のためにオリーブと共にベルリンへ行ってしまい、そのまま帰ってこなくなる。ケイデンは切符売り場のヘイゼル(サマンサ・モートン)と親しくなるが、結局その後女優のクレア(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚する。しかしまたもや上手くいかくなったある日、ケイデンはマッカーサー・フェロー賞を受賞し、その賞金でもう一つのニューヨークを作ることにする。
ぎゃあああ!なんだかものすごい映画をみてしまった。2時間ちょっとの映画なのに、5時間くらい見た感じ。これ、本当に初監督作品?いや、もちろんチャーリー・カウフマンは今まで脚本家としてすばらしい仕事をしてきたわけだけど(エターナルサンシャイン、マルコヴィッチの穴、アダプテーション・・・あこれは微妙かも・・・)、初監督でもうこんなのを作ってもいいの?多分チャーリーはこの先たくさん映画を撮っていくんだと思うんだけど、この作品を超えるっていうのは、すごく難しいことなんじゃないかな。だってこれ、最高だよ!!
なんかこの作品って、ポップなライフエンターテインメント!って紹介されて。るけど、全然そんな感じではないよ!むしろ超ヘビー級シリアスドラマ。もちろんチャーリーらしいクスっとできるシーンはいくつもあるんだけど、でもこれを エンタメと呼ぶには無理がある。わたしは常日頃日本の映画宣伝会社の本当に映画見たの?って感じの糞みたいな宣伝に腹を立てているわけですが、これはその代表例です。後ね、これは人生をやり直す映画じゃないんです。つらい人生をどんどん積み重ねていく映画なんです。所詮人生リセットなんてきかないんですよ。
実はこれ、公開当初に見たんですけど、そのときは孤独というものを強く意識していた時期で、あまりにも感情移入しすぎて途中で涙が止まらなくなって初めて途中退出した映画なんですよね。 ようやく1年越しで見ることが出来ました。あの時最後までみてたらどうだっただろうな・・・。この作品は今までの人生のなかで孤独を味わったことがない人には、難しいかもしれない。でも、一度でも孤独を味わったことがある人はこの映画のいわんとしてることがわかるんじゃないかな。多分自分もこの映画の1/3も理解し切れていないと思う。でも、チャーリーの言う通り、この映画には色々な解釈があっていいんだよね。
この映画には、チャーリーらしい不思議なアイコンがちりばめられてる。例えば家でなにげなく流れてるアニメにケイデンが出ていたり、カウンセラーの足が何故か腫れていたり。おもしろいのが、ヘイゼルが買った家が常に燃えていること。しかも地下に大家の息子が住んでる笑 ヘイゼルは『火事で死にたくないの』なんていいながらその家に住むのが不思議。 でも結局彼女は・・・
一言でいうと、とにかく暗い映画。その中でもっとも悲しいシーンっていうのは、やっぱりケイデンが病に侵されたオリーブのお見舞いに行ったとき。オリーブは母アデルやその恋人マリアから作品だって言われて花のタトゥーを彫らされてストリップみたいなことやらされて、それなのにアデルやマリアからケイデンは最低のホモ野郎で家族を捨てたって吹き込まれてて、ケイデンのことをすごく嫌ってる。ケイデンは事実無根のことを言われて愕然とするけど、それでも今にも死にそうな娘に許してもらいたくて『自分は最低のホモ野郎だ』って言ったんだけど、結局『ごめんなさい、やっぱり許せない』ってオリーブが泣きながら言ったとたん、死んでしまったところ。つらすぎる!だってケイデンはホモでもないし、どちらかというと捨てられた方なのに。 娘が裸でしゃぼん玉吹いてるショーを見て、『そんな目で俺を見るな』って泣きながら叫ぶシーンも悲しかった。
ケイデン役のフィリップ・シーモア・ホフマンはまさにはまり役。中年の危機って感じ!
この映画は撮影中に脚本を書き加えることが良くあったそうだけど、複雑に絡み合うストーリーの中のそういうライブ感はおもしろい。パンフレットをみるに、この映画は役者をふくめスタッフ全員が映画のストーリーを考えていて相当おもしろい現場だったんだろうな。
登録:
投稿 (Atom)