作曲家を目指すホランドは、作曲に時間を費やせる教師の職につく。最初はやる気のないホランドだったが、徐々に音楽を教える楽しさに目覚めていく。やがてホランドに息子が誕生するが、その子は生まれつき耳が聞こえなかった・・・
この作品はホランド先生という音楽教師の30年の教師人生の話。好みの作品ではないけど、素直にいい映画だった。
最初はあんまりやる気がないんだけど、生徒一人一人と触れ合っていくにつれて、音楽を教えるということが好きになっていく。でもそのせいで、失聴児の息子とのコミュニケーションが上手く取れなかったり、家族関係がぎくしゃくするのが切なかった。
30年って長いね。戦争、教え子の死、信頼していた校長の退職、教え子とのちょっとしたアバンチュール・・・ 自分の身の回りの先生にも、ここまでドラマチックではないにしろ、歴史があるんだろうね
てか、邦題ちょっとあってないよなー 原題はMr Holland's opus ホランド先生の作品って言う意味で、最後にその題名の意味がわかってそこで感動するんだけどな
息子コールとの関係はすごく複雑。息子が失聴児って知ったとき、彼は生徒に同じく失聴者のベートーベンの話をするんだけど、ベートーベンは後天的なもので、彼はコールには音楽がわからないって思ってた。息子と会話するときも最初は妻の通訳がないと話せなかったんだよね。だから息子が何を言っているのかわからないいらだちでピリピリして、家族関係が悪くなってしまう。でも、ジョンレノンの死をきっかけに、ビートルズなんて知らないだろうって思ってたコールが『僕はビートルズを知ってるし、お父さんが彼らを好きなことも知ってる。僕だって音楽のこと知りたいのに、お父さんは生徒に教えてばっかりだ』っていわれて、そこからコールとの関係が少しづつ変わっていくのがよかった。息子のために光の点滅とけして上手とはいえない歌と手話でジョンレノンの『Beautiful boy』を歌うところがすごくいいね。芸術って、本当に誰にとっても楽しめるものなんだな、って思って感動した。後天的だけど目が見えなくなっても絵を描き続けてる人もいるし、先天的な失聴者でもカラオケを楽しんでる人もいるんだよね。見える人や聞こえる人はそこだけの情報に頼りすぎて見えなきゃ楽しめない、聞こえなきゃわからない、って決め付けてしまうけど、芸術の本当のおもしろさって、もっと深いところにあるだな、って思った。
でも、ラストはちょっと切ない!結局音楽とか図工とか演劇とかって、予算を切り詰めるために真っ先に切られる教科なんだろうね。やっぱり算数とかに比べればそういう科目ってやっぱり必要ないのかもとは思うけど、でもなきゃないでさみしいよ~ うちの母校の小学校も最近学芸発表会が中止されたらしい。 でも結局学習発表会よりも学芸会の方がみんな楽しいし、団結力もたかまるとおもうんだけどな・・・複雑です。まあ、うちはそんなに楽しくなかったけどw
JOHN LENNON "BEAUTIFUL BOY" 別バージョン
この曲はジョンレノンの息子ショーンにあてた歌なんだけど、ショーンは前妻との子から数えると2人目の子供なんだよね。1人目のジュリアンが生まれたときっていうのはビートルズがノリにノッってた時期で、ジョンはあまり家庭を顧みなかったそう。それを反省して2人目の子にはたくさん愛情を注いだみたいだけど、でもジュリアンにとってはすごく複雑だろうね。
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